書きたいけど書けないやつのための物語講座

俺はしゃべりすぎるから、全部読まなくていい。お前が書けると思ったら、すぐ読むのをやめて、書け

表現方法

物語講座 イメージを形にする

「小説が書けない」というヤツがいる。 一口に言っても書けない理由は複数考えられる。中には書きたいモノが見つからないという話も耳にするが、そういうのに対する俺からのアドバイスは無い。 書けない時にどうするべきか? 最も有効なのは、それでも書く事…

小説講座 焦らしのテクニック

読者を待たせる。 何が楽しいと聞かれて「待ち時間だ」と答えるやつはまずいない。けれど、人生なんて大半は待ち時間なのだ。 一生のうちで最高の瞬間とは何時の事か。 努力して、努力して、努力して…… 例えば大きな大会で決定打となる得点を入れたり、生涯…

小説講座 とりあえず書く。色々試す。

小説講座なんてやっておいて何だが、俺はとりあえずやってみる派閥に属している。ただし方向性が決まってからだ。 例えば部屋の掃除をする時も、ひとまず、右にある物を左に移す。後から必要な物を戻す。右に左に移動させるうちにエントロピーが収束する。必…

小説講座 読者の反応を考える

自動的に行われるアウトプット 面白さとは何か? 実践してみよう うまくいかないなら考え方を変えよう 自動的に行われるアウトプット 単にパソコンの画面に出力する事もアウトプットと呼ぶ。しかし、人間がアウトプットすると言う時はもっと知的でなければな…

小説講座 物語の始め方

俺が構成について教えるのに消極的な理由は、小説を書くのに、大して役に立たないと考えているからだ。構成を学ぶのは物語を研究するのに役立つ。また、作り上げた物語を整えたり、欠陥を浮き彫りにするのに使う。だが、物語の初心者というのは得てして物語…

小説講座 まずは面白くない小説を書け

面白い小説が書けないと悩む人間は多い。だが、まず読んだ人が「何を言おうとしているのか分からない」というのは、そもそも経験不足だ。普段話している言葉と小説の言葉は別物だ。話し言葉と書き言葉の性質が違っているように、小説の文章とその他の文章で…

小説講座 捨てろ、諦めろ、妥協しろ

なんで未だに物語が求められているのだろう。かつての名作が電子書籍でたやすく手に入るのに、面白いのか分からない新しい物語を手に取るのはなぜだろう。あるいは料理の本とかに置き換えてもいい。料理の本は汚しやすいし、書き込みやすいとかそういう需要…

小説講座 小説を書く面白さについて

ゲームっていうのは勝てれば面白いものだ。聞いた限り全く面白く感じられないゲームでも、プレイヤーにカタルシスを与える事ができればそれには価値があるという事なのだろう。娯楽小説は、読者に何らかの快楽を与える物である。まるで自分の分身のように感…

小説講座 謎が物語を引っ張る

ホテルを出て、すこし周囲を探索してみる気になった。ふと目に付いたのは、赤煉瓦のおしゃれな店だった。いや、おしゃれというのは婉曲表現だ。その外見は洗練されているとは言い難く、なんともちぐはぐな印象だ。屋根は和風とも中華風ともつかない瓦。扉は…

小説講座 物語の作り方

俺はこれまで物語の構成について書く事を避けていた。第一に構成の話はとても面白いからだ。俺はその手の話を聞くのが好きで、結構いろいろ知ってる。だがまあ、面白いだけあって、俺より説明がうまい奴がたくさんいるから、俺は詳しくは語らない。構成の話…

小説講座 「会話文について」

「あぁ、急に降るんだから。参ったよ」「天気予報で言っていたぞ。いいから、さっさとシートベルトを締めろ。車、出すぞ」「はいはい。あぁ、いつものより一本先の道を右に曲がって。手前は工事してるんだ」「分かった。この感じだと……十五分ってところか?…

小説講座 物語の可変域

お前は論理パズルを知っているか? しらなければそれでいい。論理パズルでは、真でなければ偽。というルールがある。とりあえず、俺が知ってる奴はそうだった。現実は複雑なので、たぶん、そのように表現する事そのものがナンセンスであると思う。お前が語り…